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お疲れ様です〜トゲムーです☆
ヨーロッパサッカーも新年の中断を経て、各リーグ再開し、チャンピオンズリーグも決勝ラウンドが始まりました!
今回は南野拓実が加入した昨季欧州王者リヴァプールの戦術、「ゲーゲンプレス」について今回記事にしましたので、ぜひご堪能ください⚽️
それでは☆!
Contents
ゲーゲンプレスとは?
南野拓実が所属するリヴァプールにおいて頭となって監督を勤めているユルゲン・クロップ。
香川真司やロベルト・レバンドフスキらを擁してブンデスリーガを優勝に導いたドイツ人の名将ユルゲン・クロップの戦術において極めて重要な役割を担う「ゲーゲンプレス」。
(※「カウンタープレス」という別の名で呼ばれることもあります。)
ゲーゲンプレスとはミドルサードで相手にボールを奪われた直後にスイッチを入れ、数秒以内にボールを奪い返しショートカウンターに転じることを前提にデザインされた動き方のことを言う。
私もなんとなくは知っていたものの、このような正式な定義があったのですね^^;
ゲーゲンプレスに関しては最近、このような記事がありましたので、今回はまず前編を紹介致します☆
— コギトエルゴスム (@scum_human) January 7, 2020
こちらの記事は前編、後編と連載になっているうちの前編になります。
今回はこちらの前編に関して記事をまとめたものから考察して行きたいと思います。
ゲーゲンプレスの戦術的ルーツは実は1980年代序盤のイングランドフットボール
・イングランドのチームは、1977年から1984年にかけてプレッシングからのダイレクトなカウンターで躍進し、リバプールなどが実に7度もヨーロッパの頂点に立った。
・ところがイングランドのフットボールはそこから伸び悩み、ロングボール重視する悪しき伝統を是正できぬまま各クラブの人材育成を委ねた。
(本来であればここで戦術がもっと進化し、いまのゲーゲンプレスに近い戦術が実現されていたかもしれない。)
・現在クロップが駆使している「ゲーゲンプレス」などは、イングランドのフットボール界に用意されていたはずの未来、本来あるべき戦術進化を示唆している。
→つまり、イングランドにてゲーゲンプレスが誕生すべきハズだったのではないかということですね☆!
ゲーゲンプレスに対する誤解
・「ゲーゲンプレス」を逐語的に翻訳すれば、「反プレッシング」あるいは「カウンター・プレス」という意味。
・決定的に重要なのは、ゲーゲンプレスが単なる「プレッシング戦術」や、「カウンター戦術」ではないという点。
・ゲーゲンプレスとは「カウンターを狙って、プレッシングを展開してくる相手への対抗措置」だということ。
→ゲーゲンプレスとは激しいプレッシングに注目が集まりがちですが、実はそうではなく、カウンターを狙って、プレッシングを展開してくる相手への対応措置なのですね!
私も知りませんでした。。
なぜゲーゲンプレスが注目を浴びるようになったのか? → 近年の戦術進化の方向性
・2014/15シーズン、UEFAが発表したテクニカルレポートにて「カウンターが鍵となる」と解説したトーマス・シャーフは、ルイス・エンリケの下でバルセロナのプレースタイルが変化したことに言及。
「ボールポゼッションで圧倒するアプローチ」から、「すばやいカウンターを狙う方針にシフトしたこと」などを指摘。
・ただし、このレポートは「カウンターの有用性」を説いたものではなく、むしろ逆に、「単純なカウンターから得点を奪うのか」がいかに難しくなってきているかを表している。
→近年はレアルがCLを3連覇するなど、バルサを筆頭とするポゼッションサッカーは鳴りを潜めている印象があるように、最近はカウンター主体のチームがまた強い印象があります(ドルトムント、リヴァプールなど)^^;
カウンターからのゴールは激減という衝撃的事実
・2014/15シーズン、オープンプレーからもたらされたすべてのゴールのうち、カウンターを契機としたものは20・6%だった。
・2013/14シーズンは、全ゴールのうち23%がカウンターを起点としたもの。
・2012/13シーズンには、27%のゴールがカウンターからもたらされている。
・さらに2005/06シーズンにまでさかのぼれば、カウンターから決まったゴールの割合は、さらに増加。
UEFAのテクニカルディレクターによってまとめられた数字によると、オープンプレーから決まったすべてのゴールのうち、「40%」が「カウンターからもたらされた」としている。
→これらのデータを通していかに「カウンターからのゴールが減っているか」を表していますね!!
前編まとめ
このように「ゲーゲンプレス」は元々はイングランドフットボールにて誕生すべき戦術であったのの、
結果的にドイツをはじめとする、近年のサッカー界での戦術進化の方向性(カウンターからゴールを狙う方向へのシフト)から注目を浴びるようになった。
しかしながら、実際にはカウンターからのゴールは年々減少しており、2005/06シーズンには40%がカウンターからゴールがもたらされたのに対して、2014/15シーズンでは、カウンターを契機としたものは20%ほどになった。
→ゲーゲンプレスはカウンターを狙ってプレッシングしてくる相手への戦術ですから、これはつまりどういう意味するのか。お次は次回、後編に記事にさせていただきます☆お楽しみに。
リヴァプールとゲーゲンプレスの申し子
南野拓実選手が移籍したリヴァプールはまさに本記事の核である「ゲーゲンプレス」を主戦術としたユルゲン・クロップが率いるチームです。
ここではゲーゲンプレスを考える上で改めてサッカーとはどのような競技特性があるかを見ながら、リヴァプールとゲーゲンプレス、そしてその申し子たちについて書かせていただきます。
サッカーにおける攻守の切り替えの重要性
サッカーはポゼッションゲーム(限られたスペースの中でボールを支配し、ゴールへと導く攻防。
なので核心はゴールを取ること、ゴールを守ること)と言えますが、まさにこのポゼッションゲームに置いて、攻守の切り替えが重要になるわけです。
すなわち、どちらかが攻撃をしている場合には、どちらかが必然的に守備になるわけであり、攻撃をしていれば点を取られることはありません。
ゆえに攻撃が最大の防御としてバルセロナなどは2000年代に入り、2010年過ぎに全盛を極めたポゼッションサッカーの時代がありました。
しかし一方、この戦術に相対するように、ポゼッションサッカーをかいくぐるべく、ようは「いかにボールを奪うか」そして、そこから「いかにゴールを奪うか」を追求した戦術がこちらの「ゲーゲンプレス」ではないかと思います。
そう考えるとポゼッションサッカーを攻略する上で非常に理にかなった緻密な戦術であることがわかります。
ゲーゲンプレスに必要な2つの要素
一方、この戦術を考える上では2つの要素を持った選手が必要であることがわかります。
すなわち、それは「スピード」と「運動量」です☆
スピードに加え、運動量を持った選手はどこでも重宝されると思いますが、クロップの用いるこの戦術においては、「フィールドプレーヤー全て」、特に前線の選手にこれを高いレベルで要求するという特徴があります☆
実際にリヴァプールの現メンバーの3トップの選手を控え含めて見ると、
サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラー、ジェルダン・シャキリ、ディボック・オリジ、アダム・ララーナ。
そして南野拓実、といったいずれもこの能力を高く兼ねている、いわばゲーゲンプレスの申し子と言える選手たちがいることがわかります。
彼らは「スピード」と「運動量」という強力な2つの要素を生かすことで、守備時には前線からボランチ(アンカー)のようにパスコースを切ってボールを奪いにいきます。
そして奪われたボールをすぐさま奪い返すことで、常にポゼッションを保ちながら素早いカウンターでゴールを奪っているのだと言えます。
まとめ
今回最近話題の南野拓実選手が移籍したリヴァプールの戦術「ゲーゲンプレス」について書かせていただきました。
内容をまとめると
・ゲーゲンプレスとは、ミドルサードで相手にボールを奪われた直後にスイッチを入れ、数秒以内にボールを奪い返しショートカウンターに転じることを前提にデザインされた動き方のこと
・ゲーゲンプレスとはカウンターを狙って、プレッシングを展開してくる相手への対応措置だということ
・ゲーゲンプレスに必要な要素としては「スピード」と「運動量」の2つがある
ということになるかと思います。
サッカーは奥が深い。。
続けて近々後編を書かせていただきたいと思います!
ご愛読ありがとうございましたm(__)m
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