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お疲れ様です〜トゲムーです☆
今回も引き続きドラフトネタということでBC独立リーグ埼玉武蔵ヒートベアーズに所属する田沢純一投手に関して記事を書いて行きます。
では早速☆
Contents
田沢純一について
田沢純一といえば、松坂大輔投手や岡島秀樹投手と同じく、レッドソックスでワールドシリーズ制覇にも貢献した姿が最近のように思い浮かぶ豪速球投手、というイメージの方もいるかなと思います。
そんな実績十分の田沢投手ですが、改めて基本情報からおさらいして行きましょう☆
田沢純一の基本情報
身長・体重 | 180cm・90kg |
投・打 | 右投げ・右打ち |
球速 | 過去最速156キロ・現在 |
変化球 | スライダー・カーブ・フォーク |
メジャー通算成績 | 通算388試合21勝26敗4セーブ89ホールド防御率4.12 |
一言 | ワールドシリーズ制覇も経験した実力派のベテラン右腕 |
田沢選手といえば、2007年のドラフトにて、日本でのドラフト指名を断り、メジャー挑戦一本に絞るという過去に例をみない大胆な決断故に、「田澤ルール」というものが設けられたほど、一時日本野球界に物議を醸した選手でもあります。
物議を醸したといっても、ある意味前例がなかったので話題性を呼びましたし、結果的に一定の成功を収めているのでパイオニアと呼んだ方が正確かもしれません。
田澤純一の経歴
そんな田沢選手は小学校3年生から野球をはじめ、中学は軟式野球部に所属。
高校は神奈川の強豪、横浜商大高に進学し、2年次に甲子園に出場するも出番はし。
3年夏にはエースとして県ベスト4の成績を残し、高卒にて新日本石油に入社。
入社2年目の2007年には社会人野球日本選手権大会でベスト4進出。
その後、2008年にはある大会で奪三振の新記録を樹立したり(18奪三振)、都市対抗野球大会では4勝を挙げて大会MVPにあたる賞を受賞するなど目覚ましい活躍☆
注目のプロ入りに関しては、NPB入りを拒否し、メジャーリーグ挑戦を表明(後の田澤ルールの元となる)。
結果的に、ボストンレッドソックスと3年総額400万ドル(3億8000万円)で契約を結んでいます。
その後は、レッドソックスでワールドシリーズ制覇をするなど活躍するも、近年はMLBの各チームを転々としている状況が続き、今季はNPBに行くことも踏まえ、独立リーグの埼玉武蔵ヒートベアーズで再スタートを切ったのでした。
錆びない豪速球
直近では正直パッとした成績を残せていない田沢投手ですが、田沢投手の武器は何と言ってもコンパクトなテイクバックから繰り出されるキレのいいストレート。
それに加えた鋭く変化する縦のカーブ、フォークも武器です☆
こちらが今年入団した独立リーグの球団でのデビュー戦のハイライト動画。
最近でも未だ最速152キロをマークするなど、年齢は今年で35になりますが、まだまだ現役ではやっていける実力を備えていると言えるでしょう。
NPB入りならドラフト何位?
そんな田沢投手に対して今年に入って最近入ってきたニュースがコチラ。
なるほど、公正取引委員会がスポーツ選手の移籍制限を問題視してるから撤廃されるのであって、田沢投手かわいそうとかではないんですね // プロ野球「田沢ルール」撤廃へ…来月ドラフト指名で田沢純一のNPB入りが可能に(スポーツ報知)#Yahooニュース https://t.co/ZuZRf4n6vC
— eagleshibakawa (@eagleshibakawa) September 7, 2020
なんと田沢ルールが撤廃!!
9月7日のこの決定により、田沢選手はなんと今年のドラフトでNPBに入団することがなんと可能になったのです👏
急などんでん返しというか、「田澤ルールは一刻も早く廃止すべきだ!」という意見が大半だったため、NPBとしてもすぐに制度を廃止する流れになったと言えるでしょう。
ちなみに当の本人はこのようにコメントしています。
「素直にうれしい。動いてもらった方々に感謝したい」
「次に続く人がいた時に、それが障害になってしまうのがちょっと嫌だった」
「ルールが障害にならなくなったというのが一番うれしい」
引用元:https://mainichi.jp/ama-baseball/articles/20200908/k00/00m/050/197000c
自分のせいで今後何か足かせとなるような制度を作ってしまったならばそれはやはり嫌なことでしょうし、本人も晴れてNPB入りが目指せそうですね🌞!
ドラフト5位以下が妥当か
ドラフトで田沢選手がNPB球団が獲得可能になった今、果たして今年のドラフトの目玉選手の一人であることは間違い無いでしょう。
とはいえ年齢も年齢。
他の即戦力と言われる大学生投手より”12”も年が上なわけで、それもあってか、ドラフト1位で取りに行く球団はまずなさそうな様子。
ただし過去、NPBを経由せずメジャーまで登りつめて日本に戻った選手として、元日本ハムの多田野数人投手や、元オリックスのマック鈴木投手がいますが、彼らは当時27,8才だったことを考えるとおそらくドラフト5位以下が妥当では無いというところ。
今年は150超の投手がズラズラいますから下手をするともっと下の順位かもしれませんね^^;
ヤクルトが最有力?
ヤクルトは、こちらの記事によれば、(https://www.zakzak.co.jp/spo/news/200908/bas2009080002-n1.html)
田沢選手が吉本興業とマネジメント契約を結んでおり、同社所属のヤクルトの高津臣吾監督、斎藤隆投手コーチ、青木宣親外野手と親交が深い。
特に斎藤コーチとはメジャー1年目だった09年チームメートで、メジャーの心得を伝授され、オフには一緒に自主トレを行ってきた間柄だ。
所属する吉本事務所が、高津監督や斎藤投手コーチ、青木選手など親交が深いことや斎藤隆投手との特別な関係によるコネクションなどから獲得可能性が高いのではと示唆しております。
また、
ヤクルトは12球団ワーストのチーム防御率4・62と投手不足が深刻で「ヨソと比べると、使える投手が半分ぐらいしかいない。
といった状況から計算が立つ中継ぎ投手がおらず、喉から手が出るほど欲しい状況。
実際に序盤までは貯金を作るまで至っていましたが、現在は借金20近くに膨らんでいる状況のため、立て直しが必死な状況だということからも現実味を帯びていると言えるでしょう。
西武、巨人、ロッテあたりも可能性あり
では他の球団はどうかというと、様々な情報を見る限り、獲得に興味を示している球団は割と多い模様です☆
特にあげるとすると、西武、巨人、ロッテあたり。
まず西武はクローザーの増田投手がFA取得に伴い去就が騒がれているため、クローザー候補としての獲得可能性があります。
巨人は先日澤村選手をロッテにトレードで放出しましたが、元巨人の上原投手の後釜?であり、澤村選手の右の豪腕中継の後釜?として獲得しても不思議ありませんし、中島選手など元メジャーリーガーを原監督も割と獲得する印象もあります。
ロッテもインタビューにて「獲得リストにはないものの、可能性は0ではない」と球団社長が話しており、わずかながら獲得に興味を示しています。
他にも、「中継ぎのコマが揃っていて質と量ともに十分!」と堂々と言える球団など12球団でも数少ないですから、即戦力のセットアッパーを契約金のみで獲得できるとなれば、ロッテのようにいざドラフト当日咄嗟に動いてもおかしくないはずです。
このように獲得に興味を示している球団は多数いる状況であり、今年ドラフト指名されてNPB入りする可能性はほぼ間違いないと言えるでしょう。
過去田沢ルールの適用外や抜け道はあったのか?
田沢ルールの撤廃によって、自身もその影響を最小限に抑えることができたわけですが、過去12年あまり、このルールの抜け道を利用したり、適用外だった選手はいるのでしょうか。
そもそも田沢ルールとは?
抜け道や適用外という前に改めて「田沢ルール」に関しておさらいしてみましょう。
田沢ルールとは、
日本のドラフト会議での指名を拒否して海外のプロ球団と契約した選手は一定期間(高校生は2年間、大学生・社会人は3年間)、NPBの球団と契約できない。
というもので2008年当時、田沢投手が社会人野球の新日本石油ENEOS(現ENEOS)から米大リーグに挑戦した際にできたものでした。
田沢ルールの適用外や抜け道を利用した選手はなし
田沢選手にとってはある意味で「後出し」のような形でルールが作られてしまったものですが、実際に「田沢ルール」の適用外や抜け道を利用した選手は実際のところおりません。
強いていうならば、田沢選手本人が近年の成績下降によってNPB入りが噂されている旅に「本人にこのルールが適用されるのか」といった点が議論されていました。
そして今年ついに独立リーグに入団したことでルールに関しての議論が再燃し、NPB側も対応を迫られた形になったわけです。
適用された選手と結城海斗選手の例
適用外や抜け道を利用した選手がいない一方、逆にこのルールを適用された選手は実際にいるのでしょうか。
リサーチしたところでは、2018年に田沢ルールに関係する選手の契約が2件発生しました。
吉川俊平選手の例
パナソニック・吉川峻平投手が既にダイヤモンドバックスと契約 | ドラフト会議ホームページ2018 Draft home page https://t.co/lWvDKZUZAj #社会人野球 #ドラフト
— yuki (@draft_kaigi) August 24, 2018
まず田沢ルールが適用された事例(引用元:https://hochi.news/articles/20180906-OHT1T50027.html)
これは2018年当時、パナソニックに所属する吉川峻平投手(当時23才)が米大リーグのダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだため、日本野球連盟(JABA)は登録資格剥奪の上、再登録を認めない処分を科したと発表。
4日の臨時理事会で決定された処分は最も重い処分に相当し、今後は選手、指導者としても社会人野球で活動できない事実上の永久追放となった。
というもの。
日本野球連盟における永久追放自体はNPBとは直接関係はないものの、吉川選手がNPB入りする際には田沢ルールが適用される見込み、となったわけです^^;
ちなみにそんな吉川選手は、
昨シーズン22試合に登板し、103回1/3を投げて防御率3・75、プレーオフに進出し、リーグ優勝に貢献。順当であれば、今年はマイナーで最激戦区と言われる2Aでプレーする見込み。
ということで、ルールも撤廃されましたし、すぐに日本には帰って来ないと思いますが、コロナの影響に負けじとぜひ結果を出して頑張って欲しいですね☆!!
結城海斗選手の例
お次にこちらも2018年にあった結城海斗選手の例。
結城選手はなんと16才で中学を卒業してすぐにロイヤルズとマイナー契約し、ルーキーリーグに所属するAZLロイヤルズに加入しました。
当時16歳は、メジャーリーグ球団と契約を交わした日本人選手として最年少で「甲子園よりもマイナー契約」というちょっと日本人では珍しい選択をしています^^;
しかし今年はコロナの影響でマイナーリーグはかなりの余波を受けており大変そうですね。。
結論
田沢ルールが12年前に作られてから、実際に適用されたケースはなかったということが改めて判明しました。
一方で、結城選手のように、中学生からいっきにマイナー契約を結んだりするケースや、実際にまだ日本に帰ってきてないものの、NPBを経ずにアメリカなどで頑張っている選手がいることもわかりました。
今後は田沢ルールが撤廃されたことで一層、選手の挑戦の自由は確保されたと思いますので、早くから海を渡っていくような選手が増えたり、海外で失敗してNPBに戻ってくるケースもこれからは増えるんじゃないでしょうか。
まとめ
今回も引き続きドラフトネタということでBC独立リーグ埼玉武蔵ヒートベアーズに所属する田沢純一投手について記事にして参りました。
記事の内容をまとめますと、
- 田沢純一は今年のドラフトでは過去の事例や現在の年齢などからドラフト5位以下で指名されるのではないかと言える。
- 田沢選手がNPB入りするとするとヤクルトが最有力であり、他にも興味を示している球団は多数ある状況である。
- 過去田沢ルールの適用外や抜け道が利用されたケースはなく、ルールも撤廃されたことで今後海外へ挑戦するケースがNPBヘ戻るケースがう増えると予想される。
となるかと思います。
ルールって本来、適用する人を縛ったりするものではなく、むしろ適用する人たちを守ったり、有益であってこそだなと改めて感じました。
グルーバルな社会に世の中がどんどんなっていく中、NPBも今一度制度を見直していく必要があるのかもしれません。
どのみち、田沢選手が今年のドラフトで指名されることは間違いなさそうなので、より一層ドラフトが楽しみですね☆
ご愛読ありがとうございましたm(__)m
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