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お疲れ様です~トゲムーです☆
開幕して1ヶ月以上が経ち、盛り上がりを見せるプロ野球。
中でもパ・リーグにおいて、いわゆる「アーム式」の投げ方によってファンを魅了している投手がいるのをご存知でしょうか?
そう、オリックス・バファローズの山本由伸選手です。
Contents
アーム式とは?
「アーム式」と言えば、野球に携わったことのある人なら一度くらいは聞いたことある用語。
ただその出所は定かではないのも事実です。
一般的に「アーム式」についての定義としては、
アーム式ピッチングマシンのように腕を伸ばしたまま振る腕の使い方で、肘が先に出ないような投げ方のこと
を言ったりします。
少し専門的な用語も交えて「アーム式」の投げ方を解説すると、
- 手関節の回内(指の側面を二塁方向に向けたまま)
- 曲げる(肘関節の屈曲)
- 挙げる(肩の外転)
このような順序で行うテークバックを行う形になります。
また、このような「アーム式」に対して「スクラッチ式」(持ち上げ式)というものがあります。
いわゆるこれは「レートスローイング」と言われるもので、定義としては、
投げる時に肘が先に出るような投げ方、つまり「一般的に投げ方のこと」
をさし、「肘を曲げたままテークバックして肩甲骨を使ってトップを作る」というような形になります。
なので先ほどの「アーム式」の投げ方の解説の説明でいうところの①に関して、肘を曲げていく段階の指先は二塁より胸側(右投手なら三塁側)を向いて上に上がっていく、という形になります。
アーム式はなぜダメなのか
アーム式は肩の故障に繋がりやすい?
このようにアーム式の定義だけを聞くならば、一般的でないため、「なんだか普通ではない」「間違ったピッチングフォームなの?」という風に認識してしまうかもしれません。
しかし「アーム式がよくない」とは誰がどう言ったものかといえば、「アーム式」の短所のゆえではないかと思います。
では実際にアーム式の長所・短所をみて行きましょう。
アーム式投法の長所・短所
投法/長所・短所 | 長所 | 短所 |
アーム式 |
・腕をトップに持って行きやすく、 |
身体への負担が大きく、肩の故障に繋がり易い |
スクラッチ式 | ・ボールを持っている手が身体に隠れやすく、球種が打者にバレにくい ・フォームが小さい分コンパクトで、 クイックなどがしやすい |
・フォームが小さくなりがちになる ・スピードが出にくい |
このようになっております。
もともと「アーム式」に関しては賛否両論ありますが、こうして長所・短所を冷静に分析してみると、
- フォームが大きくなりやすく、スピードが出やすい
- 身体への負担が大きく怪我をしやすい
ということで、一長一短なところがあることがわかります。
なので、「アーム式」がいいのか?というと問いに対しては、意見は正直分かれるところではないかと思います。
フォームは個々人に合わせて作るもの
個人的には投球フォームというのは、勉強の仕方のように「その人に合うものが一番良い」と思っているので、筋力や関節可動域に合わせて怪我しにくい無理のないフォームを目指していけたらいいのではないかと思います。
かくいう私は小学校1年生から野球を始めましたが、よくコーチ達から「上から投げろ!」とよく言われたものでした。
「上から投げないと肩や肘を痛める」という認識があったからでしょうか。
当時(約20年前)はまだオーバースローがかなり主流だったので、コーチの方のアドバイスも納得できます。
それに比べれば、サイドハンドや「サブマリン」と言われるアンダースローの投手も活躍していますから、様々な投げ方が広く認められてきていると言えるのかもしれません。
山本由伸が肘を使わないアーム投げで成功した理由
ここまで「アーム式」を中心に投球フォームについて見てきました。
ここからは今年もブレイクしているオリックスの山本由伸選手について見て行きます。
やり投げの練習による「アーム投げ」の土台作り
山本選手は今回記事にさせていただいている「アーム式」の投法で成功しているまさに筆頭の選手です。
しかし、この「アーム投げ」に関しては一般的にも、プロ野球界でも当然賛否両論あるわけで、肘を使わないアーム投げは、どちらかといえば否定的な側面が強いわけです。
しかしそんな中でも山本選手の投球を見ていただければわかるとおり、まさにその「アーム投げ」によって強力な火のようなストレートと変化球を武器にし、去年はプロ3年目の20歳にして、最優秀防御率のタイトルも獲得しています。
そんな山本由伸選手は、実は練習方法に「やり投げ」を取り入れていて、手の使い方(身体の使い方)をやり投げから学んでいるみたいです。
このようにトレーニングにおいても普段から「やり投げ」の練習を行っているため、「アーム投げ」のための基礎・土台がしっかり身につきてるからこそできる、とも言えるのではないかと個人的には思います。
ちなみに山本選手は自身の肘を使わないと言われる「アーム投げ」のフォームに関して、「肘を使わないけど、しなりはある感じ」と発言しており、これもまた独特の感覚で謎が深そうです。
特級品と称される変化球の凄さ
山本選手は実際に球速は150キロ台を常時記録しますが、そのノビが凄まじいレベルで、今はもう40歳になりましたが、「火の玉ストレート」で有名だったまだ阪神で現役でプレーしている藤川球児投手のようなストレートを常時放り込んでいるような印象すらあります。
ちなみにカットボールとフォークボールに関しては常時145キロ近く計測しており、大谷選手に匹敵するレベル、ユーチューブで古田淳也さんと対談した内容のものがありますが、実際の球を受けた古田氏は「これは特級品」と称しているほどです^^;
2019年ごろは1イニング4死球のプロ野球ワースト記録に並ぶなど、荒々しい投球を見せてしまうこともありましたが、やはりそれ以上のストレートの威力はファンを魅力する見ごたえのあるものだと言えます★
実際に2020年もエース山岡選手が序盤いなかった分、エースとして大活躍☆
120試合に短縮されたシーズンで、149奪三振を奪い、初の最多奪三振のタイトルを獲得しました👏
意外にもウエイトトレーニングは一切行なっていない衝撃の事実
そんな「アーム式」から繰り出される山本選手の球ですが、あれだけのスピードボールを投げられると、さぞ強靭な身体から繰り出される身体が必要かと思われがちでしょう。
実際にそのような選手もいることですし、野球に置いて強靭な下半身は間違いなく重要だとはいえます。(そのような野球に置いて強靭な下半身を目指す方はこちらも合わせてお読みください☆→【徹底考察!】筋肥大におすすめのホエイプロテイン3選!日本と海外メーカーの違いについても
しかし、なんと山本選手は「ウエイトトレーニングを一切していない」らしいです^^;
これには私も驚愕しました。
ちなみに山本投手がやっている練習は今や有名な、やり投げであり、ジャベリンを使って野球グランドの外野などで遠投を行なっているというもの。
ジャベリンとはこういうものです↓
ターボジャベリン 300g やり投げ 槍 ターボジャブ ジャベリックスロー LINDSPORTS リンドスポーツ
トレーニング技術の発展により、ウエイトトレーニングを行う選手が多くいる一方、こうした選手は貴重ではないかと思います。
これらを通して、ウエイトトレーニングを通して身体の土台作りはやはり大切ではあるものの、投球フォーム(打撃フォーム)だったり、個人の個性を生かすということは、身体作りと同じくらい価値あるものだと感じました☆
ちなみにそんな山本投手がウエイトトレーニングではなく時間をかけて取り組んでいるトレーニング、山本体操についてはこちらからご覧ください☆→(山本由伸の筋肉画像まとめ!ウエイトトレーニングしない理由も合わせて)
まとめ
今回は「アーム式」の投げ方によってファンを魅了している投手、オリックス・バファローズの山本由伸選手について記事にして参りました。
記事の内容をまとめますと、
- 「アーム式」とは、アーム式ピッチングマシンのように腕を伸ばしたまま振る腕の使い方で、肘が先に出ないような投げ方のこと。
- 山本選手がアーム投げで成功した理由には、「やり投げ」の練習による「アーム投げ」の土台作りがあったということ。
となるかと思います。
プロ野球もここ10年、20年でも変化しているように、科学の進歩などによってトレーニング技術の進化も著しいですが、こうした投球フォームの革新も見所が多いですよね。
現役ですと、戸郷選手、則本選手などもあげられるアーム式の投法と言われていますが、これから球界の常識を覆してくれそうな要素が満載な気がしますね。
そんな常識を覆してくれている山本由伸選手の活躍から目が離せません。
引き続き、特徴あるプロ野球選手を注目してウォッチして行きたいと思います。
山本由伸選手の成功の秘訣に関する記事もよろしければどうぞ☆→(なぜ山本由伸はドラフト4位でも成功したのか?その成長の秘訣3選!)
ご愛読ありがとうございましたm(__)m
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